「恐怖のレギュレーション」とは・・・
今回新たに新ルールが制定され、これはもう「恐怖のレギュレーション・カワセミバージョン」とも言うべきものです。
①最初に決めたたったひとつのフライで何匹釣れるかを競い合う
②最初に決めたタックルシステム以外で釣ってもカウントしない
③５０オーバーを釣ったら１０匹分としてカウントする
④いかなる理由でもフライをロストした時点でゲームオーバー
の生死を分けた恐るべきフィッシングバトルです。

私の立てた作戦は、「５０オーバーを釣ったら１０匹分」のルールを最大限に利用するため深場にいるデカいトラウトをターゲットにします。
この場所は一番深い所で３．５メートルなのでそこに群れているであろうスレた魚に対し見たことの無いアクションで誘う必要があります。
選択したフライラインはシンクティップのⅢにリーダーは５Ｘの１２ｆｔ、フライはダブルビーズヘッドのウーリーバガー（画像↑）
フライ先行で一気にボトムまで落とし込みます。
しかもこのウーリーバガーのビーズヘッドのひとつは可動式になっているので縦の小刻みなアクションに対してカチカチとラトル音をたてます。

と、能書きはここまでにして実釣です。
リーダーの巻きクセをしごいて取りキャストします。
深みの中にフライをフォールさせチョンチョンとアクションを与えて誘います。
何と２キャスト目で「ガツン」というアタリです、それもデカい！
水面で見せたその姿はイワナかアメマスのようです。
「これで一気に１０匹分だ、ラッキー♪」と思って油断したスキに痛恨のラインブレイクのゲームオーバー。（泣）
これでどんなかたちであれダンさんが１匹釣れば勝敗は決まります。
勿論、数分後に勝負は決まりましたが・・・・。
「参りました。　修行して出直してきます・・・うう。」
その後ダンさんも根掛かりでフライをロスト、何と言う情けない結果でしょうか。（号泣）
それにしてもここの魚はコンディションも良くパワーがあります。
なめてかかったらいけませんね。

最初のバラした１匹でパターンが読めたので同じフライを結んで攻めたのですが、
４０オーバーを１匹仕留めた後バックキャストでロスト（アホ・・。）・・・試作品ゆえに２つしか巻かなかった・・・。

画像はその後ドライフライ（グリズリーパラシュート）に出たブラウンです。
後にも先にもドライに反応したのはこのブラウンだけでした。
ヒレの先までピンとしていて綺麗な魚体です。

ここ「カワセミ」は受け付けで手続きをすると「鹿留」でも釣りが出来ます。
先日作った「自作マーカー」のテストをしたかったので小一時間ほど渓流の釣り場のほうで楽しみました。
戻ってくるとダンさんのほうはは４８、５０と釣れたそうで、シンキングのタイプⅢでかなり沈める釣り方は有効なようです。

朝の受け付けでランチも注文していたのですが、釣りをしに来てナイフとフォークで食事をするとは思いませんでした。
入漁料＋５００円でデザート付きの優雅なランチが食べられるなんてホントにゴージャスな管釣りです。
いやー、おいしかったです♪
飲み物はセルフサービスですがコーヒー、紅茶、煎茶があります。

昼食の後もパターンを掴んだダンさんは絶好調で釣り続けます。
私もシンキングラインに変えてハイペースな釣りになります。
人口の池ですがうまく流れを作ってあるので魚は群れごとに移動しているのかアベレージサイズの３５～４０センチはヒットしだすと続けて釣れます。

４時近くなり太陽が山の影に隠れてきて気温もぐーっと下がってきます。
私はレストハウスでちょっと休憩です。
こんな優雅な施設と時間が貸し切り状態なのですから７５００円という料金設定は決して高くはありません。
その間もダンさんは釣り続けています。（すごい・・。）

流れ出しに溜まっている魚を狙っていたダンさんにアルビノがヒット！エラの所が赤く「おてもやん」みたいでちょっとユーモラスです。
レインボウは勿論ですがアメマス、ブラウンなど釣れる魚のコンディションも良くヒレのピンとした魚ってやっぱり引きが違うなと実感した釣行でした。

日没までＯＫということなので日がどっぷりと暮れるまでフライロッドを振り続けました。
ダンさんとはネット上で相互リンクなどさせていただいていますがお会いするのは今日がはじめてです。
思った通りフレンドリーで楽しい方でした。
丸々一日お付き合いいただきありがとうございました。
またご一緒させてくださいね！